ski経営サポートオフィスの社労士コラム

労基署の調査の種類は

2012.05.11

臨検(臨検監督)

臨検とは労働基準監督官による立ち入り検査のことです。労働基準法や労働安全衛生法にもとづいて、法令違反の発見と違反の是正を行っています。労働基準監督官が立ち入り検査を行う根拠は労働基準法により以下のようになっています。

労働基準監督官の権限(労働基準法第101条)

労働基準監督官は、事業場、寄宿舎その他の付属建設物に臨検し、帳簿及び書類の提出を求め、又は使用者もしくは労働者に対して尋問を行うことができる。

司法警察権(労働基準法第102条)

労働基準監督官は、この法律違反の罪について、刑事訴訟法に規定する司法警察官の職務を行う。

使用停止等の命令権(労働基準法第103条)

労働者を就業させる事業所の付属寄宿舎が、安全及び衛生に関して定められた基準に反し、かつ労働者に急迫した危険がある場合においては、労働基準監督官は第96条の3の規定(使用停止等)による行政官庁の権限を即時に行うことができる。

臨検の種類

臨検の種類には次のようなものがあります。

  1. 「定期監督」・・・労働基準監督署がその年度の労働基準行政の方針を作成し、それに基づき重要ポイントや重要業種に対して行われる臨検監督
  2. 「申告監督」・・・労働基準法第104条第1項(申告権)にもとづき、労働者から法令違反の申告があった場合に行われる臨検監督
  3. 「災害監督」・・・重大な災害を起こした時に行われる臨検監督
  4. 「再監督」・・・是正報告が期日までに提出されなかったときに行う臨検監督
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