ski経営サポートオフィスの社労士コラム

外国人雇用に関するブログ_____特定技能試験について<②技能試験>

2021.03.04

「特定技能」に必要となる試験について<②技能試験>

 

国内での人手不足を背景に創設された新しい在留資格、「特定技能」。

この在留資格を得るために必要な試験は2つあり、技能評価試験と日本語試験です。

(ただし、技能実習2号を良好に終了した方については、試験免除となります)

 

日本語能力試験は、①日本語能力試験 ②国際交流基金日本語基礎テスト のどちらかを受験します。

N4 以上の資格取得が必要となります。

(→ 前回のブログにて、詳しくお話ししています)

 

技能評価試験は、特定14分野に即した試験で分野ごとにそれぞれ、学科試験+実技試験で開催されます。

今回は、こちらについてお話しします。

 

特定14分野とは、以下になります。

1 介護分野 

2 ビルクリーニング分野 

3 素形材産業分野 

4 産業機械製造業分野 

5 電気・電子情報関連産業分野 

6 建設分野 

7 造船・舶用工業分野 

8 自動車整備分野 

9 航空分野 

10 宿泊分野 

11 農業分野 

12 漁業分野 

13 飲食料品製造業分野 

14 外食業分野 

 

各分野の詳細、サンプル問題や、勉強用テキストはウェブサイト(出入国在留管理庁ホームページ)に掲載されています。

 

具体例として、6 建設分野 の概要を紹介します。

人手不足が続く建設業では、以下の19職種が受け入れ対象の職種となります。

(内装仕上げと表 装の特定技能評価試験は同一区分で行われるため、試験区分は18 となります。)

 

型枠施工、左官、コンクリート圧送、トンネル推進工、建設機械施 工、土工、屋根ふき、電気通信、鉄筋施工、鉄筋継手、内装仕上 げ、表装、とび、建築大工、配管、建築板金、保温保冷、吹付ウレ タン断熱、海洋土木工

 

各職種ごとに、学科試験、実技試験ともに試験内容、方法、合格基準が定められています。

このうち、鉄筋施工の試験問題の一部を抜粋します。

 

 

<学科問題サンプル>

• 鉄筋コンクリート構造の特性として、正しいものを下記から選べ

てっきん こんくりーとこうぞう の とくせい として、ただしいもの を かき から えらべ

 

1 コンクリートは、圧縮力に強く、引張力に弱い。 こんくりーと は、あっしゅくりょく に つよく、ひっぱりりょく に よわ い。

 

2 コンクリートは、雨に弱く、鉄筋は、雨に強い。 こんくりーと は、あめ に よわく、てっきん は、あめ に つよい。

 

3 コンクリートは、風に弱く、鉄筋は、風に強い。 こんくりーと は、かぜ に よわく、てっきん は、かぜ に つよい。

 

 

<実技問題サンプル>

4 次 の(1)~(8)に従 っ て 、鉄筋 を組立てなさい

(1) 鉄筋の組立ては、5 ページの鉄筋組立て用 図面 の 柱 詳 細 参考図 の指示に従ってしなさい。

(2) 鉄筋の結束は、全結束としなさい。

(3) フープとスタラップのコーナーの結束 は、片だすき又 また は 両だすときとしなさい。

(4) ベース筋の上下は、図面 どおりにしなさい。

(5) 柱 はしら 主筋の配置 はいち は長 短交互にしなさい

・・・続く

 

 

このように、実際の職務に関連した具体的な問題が出題されます。

即戦力として、実務経験のある方を想定されているといって良いと思います。

 

他の分野に関しても、ホームページにて具体的な問題を見ることができます。

 

試験問題のほか、特定技能の外国人雇用に関してなど、ご質問がある方は、弊社にお気軽にご相談くださいませ。

 

 

特定技能について(出入国在留管理庁ホームページ)

https://www.ssw.go.jp/jp/files/pdf/guidebook.pdf

 

具体的な試験問題について(出入国在留管理庁ホームページ)http://www.moj.go.jp/isa/policies/ssw/nyuukokukanri01_00135.html

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